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【賃貸物件の管理】 基礎編 ⑦

2024/08/07(水) 14:56

賃貸物件の管理 基礎編⑦

〖光熱費の算出と請求業務〗

前回、電気や水道メーターの検針についてお話ししました。
今回はそれを基に光熱費を計算し、請求する業務についてです。

お金の請求になりますから、正確であることは当然ですが、公平性とか納得感なども大切になります。
簡単そうで、意外と複雑な面があります。

■算出方法の2つの方式とは
算出するときに、方法、考え方としては大きく2つに分かれます。
一つ目は按分方式、つまり「比例して分ける」ということです。2つ目は単価方式、これは決まった単価に使用量を掛けるということになります。
実際は他の要素が入ってきたりしてシンプルにいかない場合が結構あります。

■按分方式
一つ目の按分方式について、もう少し詳しくお話しします。
先程、按分とは「比例して分ける」とお話ししましたが、では何に比例するのかということを考えなくてはなりません。
一般的にじゃ使用量で按分することが多いかと思います。
これは一見すると、「使った分でわけるから公平だ」となりますが、実は、電気や水道は従量料金制という計算で請求が来ていますので、単純に「公平」とはならないのです。
従量料金制は使用量が増えるにつれて、単価が上がります。つまり、使用量が多いテナントがいると使用量の少ないテナントは、使用量が多いテナントと同じ高い単価の使用料が請求されることになるのです。
でも、同じテナントでも多い月も少ない月もあるわけですし、ある程度は許容してもらわないと計算が大変なことになってしまいます。
しかし、水を沢山使う店舗と小人数の事務所が同じ建物に入っている場合は、許容範囲を超える場合もありますね。この場合は物件毎の事情を考慮しつつ、どうのようにバランスを取りながら公平に近づけるかは、管理会社の腕の見せ所かもしれませんね。

■単価方式
各テナントの検針値(使用量)に決めた単価を掛け合わせて算出します。
按分方式と違い全体の使用量や電力会社や水道局からの請求金額がわからなくても、直ぐに算出できますし、計算自体が容易というのがメリットになります。
私どもが管理する物件でも、電力会社などからの請求金額が出る前にテナントへの請求を立てたければならない場合は、この方式を採用しています。
この方式のデメリットは、電力会社などからの請求額とテナント請求額が不一致となることです。
建物所有者側で差額を許容するか、翌月精算などして合わせるなどで対応します。

少し前の中小規模のビルでは単価式が多かったように思います。私どもが、引き継いで管理を始めてみると、実は長らく単価が見直されておらず、差額が大きくなっていた物件もありました。
まめな見直しは必要ですね。

■請求業務
請求の前に、使用料金だけでなく、基本料金やその他の要素で追加される金額があれば、それを合算します。これは物件により違いがあります。
そうしてできた光熱費の請求は、賃料等の請求と一緒に行うことが多いです。
請求時は金額だけでなく、いつからいつまでの分なのかなどを明確にしておくと、問合せ時の対応や最終月の精算の時などわかりやすくなります。


【建物管理のご相談はお気軽にどうぞ】
株式会社首都圏ビルマネジメント
管理部 伊藤隆晴
t-ito@daku.co.jp
 

「窓」と「戸」

2024/08/07(水) 13:47

BLOGをご覧の皆様こんにちは。
すっかりご無沙汰してしまいました、管理部の大浦と申します。
全国各地で酷暑と蒸し暑さが続く日々ですね
まだまだこれからの夏本番くれぐれも無理のない範囲で頑張っていこうと思います。
皆様もご自愛くださいませ

こう暑さが続くと、クーラーの効いた室内でずっと快適に過ごしていたいところですが、
同時に定期鄭な換気も大切ですよね
さて、本日はそんな換気に欠かせない「窓「と「戸」の工事事例をご紹介したいと思います。だいぶ無理やり繋げました(笑)


まずは「ルーバー窓」の案件をご紹介します
別名ジャロジー窓と言ったりもしますが、名前だけではどんな窓か思い浮かばない方もいらっしゃるかもしれませんね。
横に長いガラス板が数枚重なっていて、それをハンドルなどで開け閉めするタイプの窓で、浴室やトイレなどで用いられることが多い窓になります。

先日、そのルーバー窓についてご相談がありました。
ガラス板のお掃除をしようとしたところ、2枚ほど真ん中でパックリと割れてしまったとのことでした
お客様が問い合わせた先では、サイズの合うガラス板のご用意がないという理由で承っていただけなかったそうで、弊社にお話が巡ってきました。

協力会社の職人様に現地調査にご同行いただき、その場でガラスを加工して交換し、あっという間に修復が完了いたしました
交換した部分はガラスの透明度ですぐに分かりますね


今後、何かしらの理由で他のガラスが割れてしまう可能性もゼロではないため、交換ができると分かってお客様も安心したご様子でした


続きまして、「浴室折戸」と「横すべり出し窓」の案件をご紹介します。
「浴室折戸」は名前の通り、浴室でよく見かける扉の半分から折り曲がって開けるあのタイプです。
長年使用していると、枠と戸を繋ぐ上下の戸車が割れたり外れたりして、開閉が困難になることがあります。

「横すべり出し窓」はガラス面をハンドルで外側に押し出すタイプで、雨が降ってもガラスが庇のようになり室内に雨が入りにくく、様々な場所で用いられています。

いずれも賃貸マンションでも多く用いられていますが、年数が経過していると建具自体の生産が終了しているということも少なくありません。

そんな時に用いられるのが「カバー工法」です。
既存の枠を撤去することなく、内側に新たな枠を被せて新しい窓などを取り付けるリフォーム方法になります。

「浴室折戸」の仕上がりはこのような感じです。
写真だと分かりにくいですが・・・それくらい既存と違和感なく仕上げることができます



「横すべり出し窓」は新たに内側に網戸を取り付けました。
ワンタッチで開くため窓の開け閉めにも問題がなく、窓を開けていても虫などの侵入を防ぐことができます。



向かって右側が工事をおこなった窓になります



お住いの期間に関わらず、お部屋の一部に不具合が出ることもあるかと思います。
ご要望に沿ったご提案ができればと思いますので、どうぞお気軽にご相談ください


株式会社首都圏ビルマネジメント
担当:大浦
TEL:03-3289-0151
MAIL:ayumi-o@daku.co.jp