賃貸物件の管理 基礎編⑤

〖警備〗

第5回目は、建物の警備関係についてお話しします。

今の時代、「セキュリティ」や「防犯」、「防災」、「安全・安心」という言葉をよく耳にすると思います。
警備の仕事は保安職という分類になりますが、幅が広いので、今回はビルの警備関係ということに絞ります。
とはいえ、それでも幅が広く、前述の言葉にすべてに関わってきます。


■警備の分類
警備の業務は次の4つに分かれます。(警備業法第2条での定義)
 1号業務:施設警備
 2号業務:交通警備(交通誘導、雑踏警備)
 3号業務:輸送警備
 4号業務:身辺警備

ビルに関わるのは主に1号業務になります。
その中も
 (1)施設警備
 (2)
巡回警備
 (3)
機械警備
に分かれます(保安警備は割愛)




■(1)施設警備
施設警備は、建物の通用口などに警備員さんが常駐していて受付などしてくれるのがイメージしやすいと思います。建物内を巡回したりもして、建物の安全を守ってくれます。業務としては、出入りの管理や鍵の管理、開閉館などになります。
■(2)巡回警備
巡回警備も建物を計画的に巡回して安全を守ってくれますが、文字通り常駐はしていません。

どちらも人が対応してくれますので、安心感はありますし、臨機応変な対応も期待できますね。
ところが、中小規模のビルやマンションにとって頭の痛い問題もあります。
それは、人件費がかなり掛かるというころになります。
24時間常駐してもらうには、どれだけの費用になるでしょうか?
費用面で考えると、ある程度の規模以上のビルが対象となりますね。
小型のビルでは、次の「機械警備」が第一の選択肢となります。

■(3)機械警備
これは建物各所にセンサーを取り付けて、異常があれば監視センターで検知し、警備員を出動させるという手法になります。(警備業務用機械装置といいます)
状況によっては到着まで少し時間がかかる場合もありますが、車やバイク、自転車などで駆け付けてくれます。

私はつい先日、お部屋に入室したところ、割とすぐに警備員さんが出動してこられて、初めは「えつ、どうしました?」という感じでビックリしたのですが、警備の解除を忘れていたことに気付きまして、、、平謝りでした。
大変申し訳ありません(-_-;)

また、侵入警備だけでなく火災警報や設備異常を監視してもらうことも一般的です。

用途や事情により、機械警備に巡回警備を組み合わせている建物もあります。


■防犯カメラ
こちらは、上記の警備業法の分類とは別ですが、今では設置されていて当たり前の機器になりました。犯罪等の「抑止力」といざ事が発生した時の「証拠」という2つの役割があります。
犯罪という大げさなことでなくても、あとから確認や調査ができるということで役に立つことは多い設備です。

これも、どこに、どんなタイプのカメラを何台設置するのかなど、ノウハウが必要になってきます。
いざ事が起こって、確認したら、微妙に死角の場所だったとか、明るさや画質が不十分だったという残念なことにもなりかねません。

費用と委託内容のバランスを取って利便性、安心・安全をテナントへ提供できるようにしましょう!


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株式会社首都圏ビルマネジメント
管理部 伊藤隆晴
t-ito@daku.co.jp
 

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